2018/09/26 16:58
今僕は柿とみかんの栽培をしているわけですが、どちらの栽培の方が大変かよく聞かれます。
結果どちらも同じぐらい。と感じます。
違いについてまとめてみたいと思います。
石巻の柿と三ヶ日のみかんの場合として読んでください。
柿の方が大変な点。
①摘果が大変
みかんは手で落とせるが柿はハサミで切らないといけない。またみかんより細かい摘果が必要。
②収穫当日出荷
収穫した柿はその日の夜に出荷になるので収穫シーズンは忙しい
②高い頻度で見回りが必要
カメムシ等が襲来すると一気に品質が落ちるのでこまめに畑を見回る必要がある。みかんでもある程度は必要。
③桃栗三年柿八年
みかんより木を植えてから成木になるまで年数がかかる
④産地として弱い
三ヶ日みかんに比べて豊橋の柿のほうがブランドが弱いので価格が不安定。
みかんのほうが大変な点。
①栽培期間が長い
冬の収穫なので木に実がある期間が、長い。
気が抜けない。
②貯蔵期間も長い
収穫後も倉庫で貯蔵するためその後の管理も必要。3月ぐらいまで続く。
③初期投資が大きい
貯蔵の倉庫や大きなトラックが必須のためお金がかかる。
④畑が借りにくい
三ヶ日みかんは若手の生産者も多く、石巻の柿に比べて畑を貸してくれる機会も少ない。規模拡大が難しい。
…などが僕が感じているところです。
なかなか県をまたいで栽培している人も少ないと思いますが2つの産地を知れているのはとても面白く勉強になります。